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【開催報告】シンガポールから生配信! モノ言う株主?エンゲージメント機関投資家CIOと考える 「企業・日本を変える投資の力」が開催されました!

※本セミナーは、各種感染対策(消毒・検温など)を施したうえで、参加者の名簿の記録など細心の注意を払って開催しております。

 交流会についても、社会情勢を鑑み、飲食はなく、会場をそのまま活用した軽い談笑程度です。

 健康に不安な方、地方の方に配慮し、ZOOM併用のハイブリット配信にて開催しました。

【題】

シンガポールから生配信!

モノ言う株主?エンゲージメント機関投資家CIOと考える

「企業・日本を変える投資の力」

※CIO=最高投資責任者

※エンゲージメント=機関投資家等が投資先企業や投資を検討している企業に対して行う「建設的な目的をもった対話」のことを指す。投資家が中長期的な視点から経営の改善に働きかけることで、企業の持続的な成長と企業価値向上を促すことを目指す。手段として、経営者との直接対話や、株主総会での議決権行使や株主提案などを通じた対話など。

 

【概要】

弊団体初となる、海外からの生配信により、投資界の最前線でご活躍される機関投資家CIO清水様をお迎えし、バリュー投資・エンゲージメントをキーワードにお話しいただきました。世界の中で日本市場はパフォーマンスでは冴えないものの、近年こぞって世界中のアクティビストが日本企業に狙いを定めています。アクティビストは「モノ言う株主」とも呼ばれ、株主としての権利を積極的に行使して、会社に影響力を及ぼし、会社を変えていこうとする投資家をいいます。株主である以上、モノを言うのは当然ですが、強い配当要求をし委任状争奪戦を仕掛けるなど、短期的かつ強行的な姿勢から敬遠されてきました。一方、長期的に株式保有し、投資先経営陣に経営・資本戦略などを提案するなど、建設的な議論を通じて、会社の変革をサポートし、価値を高めて成果を出す、より穏健的なソフトアクティビスト・エンゲージメントというスタイルはSDGs・ESGとも相性が良く、今後一層の活躍が期待されます。ベンジャミン・グレアム氏やウォーレン・バフェット氏で知られるバリュー投資の手法を適用し、時には投資先の経営者の皆様と議論やエンゲージメントを重ねつつ、歩調を合わせ、長期の投資成果を獲得するスタイルをとる清水様と、投資の「企業・日本をも変える可能性」について一緒に考えました。その他、将来金融業界を志、機関投資家の雰囲気を感じたい・金融の最新情報を聞きたいという方など幅広く歓迎です。Q&Aセッションもたっぷり時間をとっていますので、金融・投資のプロにあなたの疑問を解消・解決することもできました。また、金融のプロにもご参加頂く交流会も併せて開催しました。

 

日本橋兜町の新ランドマーク「KABUTOONE」(協力:平和不動産様)+ZOOMによる、アフターコロナを見据えたハイブリット配信方式を取り入れました。

 

【交流会・情報交換会とは?】

USICとしても2年ぶりの対面での勉強会です。他大学学生同士のつながり強化・個人的なご質問を清水さんなどにお受けする時間という趣旨。会場でご参加いただく皆様にご参加頂き、投資はもちろん、様々な情報を交換できる機会となりました。第一線でご活躍されている金融のプロも複数人ご参加頂きましたので、個別に質問頂きました。

 

【共催(協力)企業】

Hibiki Path Advisors様 Hibiki Path Advisors Official Website (hibiki-path-advisors.com)

※国内外の年金基金及び公益財団など機関投資家や個人の預かり資産を日本株で運用する、シンガポールに拠点を持つ投資運用会社

 

【開催形式】

<東京近郊>東京・日本橋兜町「KABUTOONE」ルーム7 証券街に竣工したばかりの「平和不動産様(会場協力)」旗艦ビルです。

<東京近郊以外>Zoomによるオンライン接続      首都圏以外の大学生・院生の皆様にご参加いただけます。

 

【開催日時】

2021年11月27日(土) <開場>18:20 <開演>18:30~20:40 

 

【タイムテーブル】

  時間       内容

18:20~18:30 会場受付・ZOOM接続

18:31~18:35 開会

18:36~19:45 テーマ1.バリュー投資

       テーマ2.エンゲージメント(ソフトアクティビスト)

19:46~20:10 Q&A(質疑応答)

 

20:11~20:35 交流会・情報交換会

20:36~20:40 閉会(アンケート記入)

 

【講師】

ひびき・パース・アドバイザーズ(シンガポール) 代表取締役最高投資責任者 清水雄也様

 

 1994年慶應義塾大学経済学部 2003年ロンドン大学ファイナンス修士号

 1994/4 - ゴールドマンサックス証券会社東京支店株式部入社 機関投資家営業部/投資調査部

 2000/5 - ムーア・ストラテジック・バリュー・パートナーズLLC入社

 2003/9 - エー・シー・キャピタル入社(あすかアセットマネジメント子会社)

 2004/3 - あすかアセットマネジメントに転籍

 2005/8 - 株式会社ジャーミン・キャピタル入社

 2007/10 - ダルトン・インベストメンツ入社

 2010/2 - ダルトン・アドバイザリー株式会社設立 代表取締役就任

 2011/3 - サンテレホン株式会社 社外取締役就任

 2015/1 - OTS・キャピタル・マネジメント(香港)共同創業

 2016/1 - ひびき・パース・アドバイザーズ(シンガポール)創業 代表取締役就任

 

ゴールドマンサックス証券にて機関投資家向け営業を担当し、企業分析に強い関心を抱き、投資調査部に異動申請、受理され、企業調査/産業調査を2年担当、その後、担当業界が不良債権問題に苦しむことに問題意識を覚え、2000年に当時日本で不良債権投資を手掛けていた米ヘッジファンドのムーア社に転職し、コーポレート投資チームヘッドとして未公開・上場企業の様々な企業再生案件に携わる小泉改革が功を奏し日本が回復に向かう中、1年の留学充電期間を経て、再生型PE投資のエー・シーキャピタルに入社、当時タリーズコーヒーを展開していたフードエックスグローブ社のMBO案件などに携わる。それをきっかけに株式市場への関心が再び強くなり、以降は現在まで公開株投資のキャリアを積む。ダルトン時代には投資先で当時ベイン・キャピタルと日本産業パートナーズが非公開化したサンテレホン社の社外取締役に就任し2013年に日東工業に売却されるまで務める。ダルトン、OTS時代は東南アジア企業の投資も担当し知見を広げ、結果としてシンガポールでのひびき創業につながり、現在に至る。日本企業の潜在力の開花、世界での認知向上に情熱を持ち、投資先の企業価値向上、財務戦略、IR戦略、ESG対応など幅広い分野で建設的なエンゲージメント活動を展開。

「長くバリュー投資を実践してきたが、粒度の差はあれど、ファンドマネージャーの方もほぼ同じような思考で行っていることに驚きを感じた。
 
エンゲージメントについては、非常に社会のためになる業務であることを感じた。アクティビストの動向について、大きなニュース以外では知ることがなかったので、これからは注目していきたい。」

普段は知ることが難しいアクティビストの役割やエンゲージメントをテーマに選んだ点が良かった。

アクティビストの強硬的なイメージが変わった。

これまで機関投資家は謎に包まていたが、投資に対する考え方がよく分かった。

などの感想を多く頂き、バリュー投資・アクティビストへの印象もセミナー前後で大きく改善しました。

 

また、交流会やハイブリット配信について

他校の方と交流を持つことができ、非常に有意義な会でした。

質問時間を適切に設けてくれたり、ブレイクアウトルームで交流できてとても楽しかったです。

金融関係者と実際に交流できたのは良かった

zoom受講者のためにも配慮されていてよかった。

などのお声もいただいた一方で、様々なご指摘を踏まえ、更なる改善を目指します。

アフターコロナを見据えたセミナーとして参考になりました。

 

質問も活発に交わされたセミナーとなり、

清水様・HIBIKIの皆様、ご参加いただいた全国の学生の皆様ありがとうございました!

 

今後とも学生投資連合USICではこのような金融リテラシー向上にむけたセミナーの開催、協力に励んでいきますので今後ともご支援の程、宜しくお願い致します。