ただいまUSICは株式会社Gyoseki様と連携し、ファンダメンタル分析の勉強会を隔週で開催しています。
[目的]
①ファンダメンタル分析の型を学ぶ
②就活に役立つような資料を自らアウトプットする
③自主的に仮想投資をして、成功や失敗を経験しながら仲間と楽しく投資について学ぶ
④Gyoseki大会に出場する
[内容]
①定期的な勉強会
②実務に携わる方々の講演会 (1ヶ月に一回程度)
学生が自らポートフォリオを作成してその内容の発表を行い、成績を追います。ファンダメンタル分析のセオリーを聞くだけでなく、各自実践することで、実務について学んでいきます。ファンドのアナリスト業務を真似るため、決められた銘柄のユニバース(カバレッジ)から銘柄選択をします。各自ペーパーポートフォリオを構築してます。
5/8 はじめに(ファンダメンタル分析の意義)
5/22 決算短信・説明会資料の見方
6/5 分析方法
6/19 長期と短期
7/3 ストックピック・ペーパーポートフォリオ開始
7/17 分析方法②
7/31 分析方法③
8/14 スクリーニング
8/28 バリュエーション
9/11 慶應生による駐車場会社の分析
9/25 政府系グローバル機関投資家のSenior Vice Presidentの方による講演会
10/9 外資系投資銀行のシニアバンカーの方による講演会
10/23 外資系グローバル機関投資家の日本株投資責任者の方による講演会
11/6. 外資系ヘッジファンドのCIOの方による講演会
11月〜 Gyoseki大会
第1回: Kick off & 発表
・ファンダメンタル分析の概要と業績予想の意義
・一橋大学生によるドラッグストアの分析
第2回: ゲスト・スピーカー
・金融業界の概要
・機関投資家:役割・運用方法別の説明
・フェアディスクロージャー・ルールと業界の変化
第3回: ゲスト・スピーカー
・スクリーニングと銘柄の分析方法
・KPIやカタリストに注目する方法
第4回: 発表
・東大生による厨房機器販売会社の分析
・慶応生によるインターネット会社の分析
第5回: 発表
・慶応生によるファミレス会社の分析
・ICU生によるレストラン会社の分析
第6回: ゲスト・スピーカー
・L/S及びLO戦略でのファンダメンタル分析の活用方法
・アルファの源泉: 業績予想とバリュエーションを見通す
Gyoseki勉強会では、1か月に1回程度、金融業界の第一線でご活躍されている実務家の方をゲストスピーカーとしてお招きし、ご講演いただいています。ここに、一部の方々のご講演内容を紹介させていただきます。
政府系グローバル機関投資家のSenior Vice President
<タイトル>
「収益モデル構築についてキャリアのより早い段階で知っておきたかった事」
<講演内容>
今回の講演会では、海外に拠点を置く、政府系グローバル機関投資家において、Senior Vice Presidentを務められている方にお越しいただきました。前半では、ご自身が所属される部門についてのご紹介に始まり、主に運用会社のキャリアにおいてなぜ収益モデルの構築が重要なのか、などについて講義をいただきました。長期の収益予想において、収益モデルの構築は不可欠であり、そのため、採用の際にも、速く正確にモデルを構築し、議論することが求められるとのことでした。後半は、主に、モデリングの勉強方法についての質問に対して、ご自身の経験を交えながら回答をいただきました。また、金融業界におけるキャリアについての質問に対しても親身に回答してくださり、参加者がキャリアを考える上で、大変参考になったと思います。恒例の「あなたにとっての投資等は?」という質問には、「投資とは人生(life)である。投資も人生も5-10年のスパンでシンプルにしていくことをお勧めします」という回答をいただきました。
参加した学生からは、「モデリングをなぜ速く正確に作ることが求められるのか理解できた。モデルを勉強する上で、どう勉強すればいいか分からなかったが、自分で勉強を始めるきっかけになった」、「キャリアについての考え方についての質問にも丁寧に回答してくださり、大変ありがたかったです」、「海外の機関投資家のキャリアについては全く馴染みがなかったので、どのような能力が求められるのかなどのお話が聞けて自分の将来の選択肢が広がりました」などの感想をいただき、大変実りある会になったと思います。
外資系投資銀行のシニアバンカー
<タイトル>
「投資銀行業務におけるファンダメンタルズ分析と業績予想作成の役割」
<講演内容>
今回の講演会では、長年、投資銀行業界においてご経験を積まれ、現在、米系投資銀行において、シニアバンカーを務められている方にお越しいただきました。前半では、講演者様が過去に関わられた案件について触れながら、投資銀行の業務内容について解説していただきました。特に、業績予想、バリュエーションについての講義は実務の視点を交えた、学生にとっても大変興味のある内容になったかと思います。後半では、参加者からさらに詳しく、IPOなどの投資銀行における実務の内容や、業績予想を作成する上で重要な減価償却を予想する方法などの質問に対して、丁寧に解説していただきました。最後に、恒例の質問である「あなたにとって投資とは?」という質問には、「投資とは、投資銀行にとっては重要なプロダクトであり、社会にとっては不可欠なインフラでもある」という回答をいただきました。
参加した学生からは、「投資銀行の方からの視点でのバリュエーションのお話は新鮮だった」、「減価償却についての質問などについて、実務的な回答をいただけて、自分でモデルを作る上で、勉強になった」、「とても面白かったです。長年IBDの世界にいらした経験がある方で、投資銀行での業績予想のやり方について、内部の情報にアクセスできない場合での方法についても答えてくださり、すっきりしました。自分で業績予想を作る際に参考になりました」などの感想をいただき、参加者の今後の研鑽においても大変実りの多い会となりました。
外資系グローバル機関投資家の日本株投資責任者
<タイトル>
「長期投資に於いての正常収益予想の構築の重要性」
<講演内容>
まずは、日本株を15年以上見られてきた講演者様による、長期投資におけるプロセスを教わりました。長期CFを予想するにあたって、なぜ正常収益予測が重要なのか、まだ駆け出しの成長企業をどのように評価するのか、また、モデルの作成前に投資仮説を考えることがなぜ重要なのかなど、重厚な講義をしていただきました。後半は、参加した学生からの質問を中心に、特に業績予想の作成に関する細かな質問にも大変丁寧に答えてくださいました。最後に恒例の質問である、「あなたにとって投資とは」という質問には、「経営者に対して信頼を持ちながら資本を提供するプロセス」というお答えをいただきました。
参加した学生からは、「とても勉強になりました。バリュエーションに関しても、実務的でとても深いお話が聞けて本当に良かった」「日本株を15年以上見てきた大ベテランに直接質問でき、有意義な時間でした。特に、兼ねてから疑問に思っていた数字の詰めかたについて、わかりやすく輪郭を説明してくださり、大変参考になりました」といった声もあり、大変有意義な会となりました。
外資系ヘッジファンドのCIO
<タイトル>
「厳選投資戦略運用に於いての規律あるリスク管理の重要性」
<講演内容>
今回の講演会では、主にアジアの市場において、厳選投資戦略運用を行なわれているヘッジファンドのCIOの方にお越しいただきました。前半では、ご自身の多彩なバックグラウンドについてのご紹介や、運用されているファンドの概要や運用戦略についてご説明していただき、その後、リスク管理の手法について講義をしていただきました。特に、マクロなどの多面的な情報を駆使しつつ、ボトムアップで他の投資アイデアがないかを探りながら、PFのサイズや偏りを見て、フレキシブルにリスク管理をされており、リスク管理において重要なのは、自分の間違いを認める姿勢である、とのことでした。後半は参加者の方からの質問に丁寧に回答してくださり、特に、日本や、韓国の市場における問題点についての質問には、日本だけでなく複数の国の市場を見られている講演者様だからこその回答をしていただき、参加者にとっても大変勉強になったと思います。恒例の「あなたにとって投資とは?」という質問には、「投資とは結婚のようなもの。短気的なボラティリティに耐えうるような、長期的な付き合いを経て、convictionを高めることが重要」という回答をいただきました。
参加した学生からは、「日本だけでなく、韓国や中国などの市場についてのお話が聞けて新鮮だった。また、一つの会社へ多くのリソースを割き、調査する姿勢は大変参考になった」、「バイサイド志望のため、実際に行われているリスク管理の方法についてはとても興味があった。自分で銘柄を選ぶ際も、投資ストーリーを検証する作業を取り入れようと思いました」、「日本における長期投資で、アルファがなぜ生まれるのかと言う質問についての回答はすっきりした。リスク管理の手法についても、機械的にポジションを修正せず、フレキシブルに考えるというのは自分でポートフォリオを組む上で、大変参考になった。」という回答をいただき、大変学ぶことの多い会となったと思います。
グローバルロングオンリーの日本株ポートフォリオマネジャー
<ご経歴>
今回のゲストスピーカー様は、バイサイドで30年以上の経験を持つ運用プロフェッショナルで、ロング・オンリーからロング・ショート、デリバティブを活用したアブソリュート・リターン・ファンドまで、多彩なファンドの運用をご経験されてきました。現在は米系資産運用会社にてファンド統括者として活躍されています。
<講演内容>
講演会は、加藤様や賀川様、学生からの質問に対して、ゲストスピーカー様にお応えいただくという形で進行しました。
内容としては、ファンダメンタルズ分析と株価分析の違い、コンセンサスの真の意味とは何か、バリュー投資やαの定義、投資とは何かといったテーマについて、深く論じていただきました。マーケットの最前線で活躍されている方のお話からは、大学の講義や教科書からは学ぶことのできない、経験に基づいた投資哲学を学ぶことができました。
参加した学生からは、「数字ベースの取り組み方とはまた違う新たな視点を手に入れることができた。」「学生に寄り添ったお話をしてくださり、理解がしやすかった。」等、ポジティブな意見が多数寄せられました。
通例の最終質問「(ゲストスピーカー様にとって)投資とは何でしょうか?」に対して「探偵になったつもりで、一生懸命に業界と会社の調査をして、得た洞察を基に投資仮説を組み立てて、市場との見解のギャップをアルファリターンとして長期保有で取りに行く事。好奇心旺盛な人にとっては、投資プロセスはとても楽しいです。」とお答えになられました。
国内独立系大手アセットマネジメントのアナリスト
<ご経歴>
ゲストスピーカー様は、早稲田大学卒業後、運用会社へ入社し、10年以上日本株及びインド株などを中心としたアジア株ファンドの運用を担当されています。
<講演内容>
講演会は、ゲストスピーカー様に加藤様や賀川様が質問をしながら、アナリストの仕事内容などについて解説していただく形で進行しました。アナリストの一日についてやアジア株の面白さについてといったカジュアルな内容からポートフォリオについての考え方やファンドの組成についてなど実践的な内容など幅広く現役のアナリストの方から学ぶことができた貴重な講演会でした。
講演を受けた学生からは「アジア株への興味をもつきっかけとなった」「相場についての考え方は大変参考になった」といった感想がよせられました。
長谷川翔平様
<ご経歴>
・証券アナリスト(CMA)第2次レベルに20歳の時に合格。
・大学卒業後、野村證券㈱エクイティ・リサーチ部にて、住宅・不動産セクターの調査・分析及びアナリストレポート執筆業務に従事。
・新卒入社3年目に日経ヴェリタスアナリストランキング住宅・不動産部門にてランクイン。
・その後、フロンティア・マネジメント㈱に転じ、製造・非製造を問わず様々な業界の経営コンサルティング業務に従事。
・2021年9月、株式会社Ishareを設立。
<講演内容>
講演の前半部分では、氏の豊富なご経験に基づき、株式投資において「α」とは何か・αの獲得するための思考法などについて、ケーススタディを交えてご講演いただきました。後半部分では、氏に学生が質問するセッションを設け、学生と長谷川様との間で有意義な議論が交わされました。
講演を受けて、参加学生からは「とても実践的で参考になった」「マーケットの動きからどんなことが読み取れるのか、勉強になった」「自分自身でαのドライバーを見つけてみたいと思った」等々、ポジティブなフィードバックが多数寄せられました。
原島様
<ご経歴>
ゲストスピーカーYawara CapitalのCOOの原島様は、約20年間、外資系証券会社にて機関投資家日本株式営業やプライムブローカー業務に携わり、現在は独立してファンドを立ち上げられています。
<講演内容>
パネルディスカッション形式で展開されたセッションでは、機関投資家営業の日々の業務、バイサイドについて、ファンダメンタル分析とフェアディスクロージャー・ルール等についての洞察を得ることができました。 学生からの質問コーナーは、ファンド立ち上げの際のアドバイスなど、踏み込んだ質問も学生の中から飛びだし、大いに盛り上がりました。 通例の最終質問「(ゲストスピーカー様にとって)投資とは何でしょうか?」に対して「投資とは、誰もが同じ土俵でリターンを追求が出来て、自分の努力に対する答えがストレートに分かる、とても遣り甲斐のある仕事。得たリターンは社会貢献等にも自由に使える。」とお答えになられました。 参加した学生からは、「実際にファンドを立ち上げた方が市場の変化や在り方についてどのように捉えているのかといった貴重なお話を聞くことができたと感じた。」「セルサイドセールスの機関投資家営業からみたファンダメンタル分析についてのお話が勉強になった」等々の感想が寄せられました。
・加藤寛之様
Gyoseki株式会社代表。ドイツ証券株式調査部で機関投資家向け調査を経験後、Point72 Asset Management及びゆうちょ銀行で資産運用を担う。2022年にファンダメンタル投資家向けのリサーチ・マネジメント・システムの開発のため会社を設立。日本の金融リテラシー向上のためGyoseki勉強会およびGyoseki大会を運営。コロンビア大学電気工学部卒業。
・賀川洋一様
アドバイザー兼サポーター
・武藤
慶應大2年、USIC代表
・岩﨑
一橋大2年、USIC副代表
他学生の有志数名
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